このような症状でお悩みの患者さまの原因は下記の4つの原因が考えられます。
タバコやコーヒー、ワインなどの嗜好品により、歯は着色し、色が茶色っぽくなってきます。
虫歯などで歯の神経が死んでいる場合、または歯科治療において、神経を抜いてしまった場合は、歯の色が黒っぽくなってきます。
歯の表面のエナメル質を強い力で磨き続けた場合や、研摩剤の多く入った歯みがき粉で歯を磨き続けた場合にも色が変わってきます。
歯茎が退縮し、歯の根っこ(茶色の部分)が見えて、歯の色が変わったように見える場合もあります。
歯がつくられる幼少期に、「テトラサイクリン系の抗生物質」のお薬を服用した方で、歯の表面部分が薄黒く着色している場合があります。
テトラサイクリンによる影響の着色は簡単に白くすることは困難です。
「歯の色が変わってきた」とご相談された場合、ほとんどの医院では、着色によるものが原因となり、ご希望により「歯のホワイトニング」などの治療になります。
歯の神経がない場合、薬剤による着色には、歯の表面を削って被せ物をする「審美歯科」の治療となります。
「歯を白くしたい」というお悩みでお越しになられた患者さまにはまず、なぜそうなったのか?という原因から探していきます。
上記の(1)〜(4)の原因のうち、全ての原因が当てはまる場合もあり、間違ったブラッシングだけが原因だったという場合もあります。
大切なことは、なぜそうなったか?ということをきちんとご説明したいということです。
この部分を治療を実際に受けられる患者さまにご理解頂けないとどんなにいい治療をしても原因を取り除かなくてはまた同じ症状が出てくる、という悲しいことになってしまいます。
ご希望により、歯のホワイトニングを行います。
歯の神経が死んでいる場合には、表面の汚れを取っても、光を当てて白くしようとしても着色は変わりません。
この場合は、「審美歯科」をご案内いたします。
歯の表面を薄く削り白い被せ物をかぶせ、白くみせます。
正しい「ブラッシング指導」を行います。
歯の根っこが見えてきているので、非常にばい菌が入りやすい状態になっています。
ばい菌を確実に除去し、これ以上歯茎が下がってくるのを抑えます。
歯茎が少しずつ引き締まってくると、歯の根っこの茶色い部分が目立たなくなってきます。
薬剤による着色の場合には、表面をどんなに磨いても、光を当ててホワイトニングをしても歯を白くすることはできませんので「審美歯科」をおすすめいたします。
歯の表面を薄く削って、オールセラミックなど着色がつきにくい素材で被せ物を行い、歯を白くします。
「歯の色が変わってきた」と、お悩みの患者さまには、歯の色が変わる原因となることをきちんとご説明し、間違ったブラッシングであれば、丁寧に指導をさせていただきます。
また、それぞれの原因によって原因除去、もしくは、現状維持、悪化の遅延を目的に治療方針を患者さまとご相談しながら行なってまいります。